小学校1年生の時のあなたには、地元の中学生のお兄ちゃんお姉ちゃんはどう見えていましたか?体の大きなお兄ちゃんお姉ちゃん。正直少しビビってしまいましたよね。
しかし、松之山地域の子どもたちは、年齢関係なくお友達です。
あるいはきょうだいのようにも見えるでしょうか。みんなで仲良く遊んでいます。
松之山地域なら、お子さんにすくすく育ってほしい保護者の方々願いが叶うかもしれません。
今回は、松之山地域の子育てや教育について、地域の方々にお話を聞いてみました。
自己紹介
こんにちは!
新潟大学3年の川端智也(かわばた ともや)と申します!
出身は新潟県新潟市です。越後平野の真ん中、新潟市の西蒲区ですくすく育ってきました。
中学生の時に始めたバレーボールにハマり、中学時代から現在まで10年近く競技を続けています。バレーが大好きな仲間と切磋琢磨しながら楽しく練習しています。
(写真左)
今回は縁あって十日町市移住コンシェルジュにて7日間のインターンシップを経験しました。
十日町市での素敵な出会いとたくさんの経験。その中でも特に印象に残ったのは、松之山地域のあたたかさでした。
松之山地域での驚き
今回のインターンシップでは、十日町市内の高校にて授業でワークショップをしたり、移住希望者の方のための移住体験プログラムに同行したりと、貴重な経験をたくさんしました。
そんなインターンのカリキュラムの中で、松之山地域を訪れた時、僕を待っていたのは驚きの光景でした。
地域のコミュニティスペースでニコニコ楽しそうに遊ぶ子ども3人組は、明らかに年齢が離れた3人組なのです。
小学校低学年くらいの2人のお兄ちゃん役は6年生の男の子。
その光景はまさに『きょうだい』のようでした。
2歳年上の兄を持つ僕でさえ、小学生時代、上級生とのつながりはほとんどなく、兄の友人と一緒に遊んだ記憶はたったの数回。
ましてや小学1年生の時の6年生なんて、
「名前もあまりも知らない大きくてちょっと怖いお兄ちゃんお姉ちゃん」でした。
だからこうして、まつのやま基地で年齢差のある3人組が仲良く遊んでいるのを見た時、とっても面白いと思いました。
同時に、『学年の壁のないあったかいタテのつながり』に魅力を感じ、その繋がりのヒミツについて松之山地域の方々にお話を聞いてみたいと思ったのです。
地域の交流の場 まつのやま基地
今回、松之山地域の方々からお話を聞くためにおじゃましたのは、松之山地域にあるコミュニティスペース『まつのやま基地』。
この場所は、さまざまなサークルの活動場所や各種イベント開催の場、そして、放課後の子どもたちの居場所として、月に2,3回程度開放されており、松之山地域の方々から大切にされている場所です。
基地を運営しているのは、年代や性別、住んでいる地域さえも異なる方々。しかし、運営メンバーの方々の想いはひとつ。
「松之山地域で暮らすことをもっと楽しく、豊かなものにしたい、それを分かち合いたい」という想いです。
この場所は元々理容室でしたが、2019年にまつのやま基地として生まれ変わりました。
このまつのやま基地は、理容室時代の住人の方の「賑やかな場所にしてほしい」という想いも受け継いでいます。
「子どもがいるところに親は集まるんです。子どもが集まることで親同士のつながりも生まれる。子どもが私たち大人もひとつにしてくれたんですよね。やっぱり子どもが楽しんでくれることが何よりです。」
そう話をしてくれたのは十日町市移住コンシェルジュのメンバーでもありながら、
まつのやま基地の運営にも携わっている高橋真梨子さん。
高橋さん自身も関東から松代地域に移住してきた移住経験者です。
松之山地域の方々の暮らしをより楽しく、より豊かにするため、2023年より基地の運営メンバーに加わっています。
運営メンバーの方々の努力や松之山地域の温かさ、そして子どもたちの元気パワーによって、まつのやま基地は、地域のみなさんが思わず中をのぞいてしまうような賑やかで楽しい空間となっています。
教育の中心 まつのやま学園
松之山地域での子育てについて話す上で忘れてはならないのが『まつのやま学園』の存在です。
(写真はまつのやま学園HPより)
2017年度に十日町市の松之山中学校が松之山小学校の隣接地に移転新築され、小中一貫校となったこの学校は、松之山地域の教育の中心とも言える重要なポジションを担っています。
各学年の生徒数は数人から10人程度。
まつのやま基地の運営メンバー数人のお子さんも、現在まつのやま学園に通っています。
生徒数と小中一貫校が相まって、他の小中学校とはまた違った良さがあるのだと教えてくれました。
今回は、保護者の方々から見る松之山学園の印象も聞いてみました。
取材を行った日の数日前には、『学園フェスタ』と呼ばれる文化祭のようなイベントが行われました。
『学園フェスタ』では、『ホップ期』と呼ばれる1-4年生、5,6年生、中学部の3つに分かれて合唱の発表をするミュージックステージと、全校縦割りで劇の発表をするチャレンジステージがあります。
その他にも有志によるダンスの発表もありました。
この中でも、やはり特徴的なのは全校縦割りのチャレンジステージです。
文化祭は学年ごとの交流が多いイメージですが、学年の壁を超えた交流があるのがまつのやま学園です。
縦割り班のお兄ちゃん、お姉ちゃんは低学年のお手本となれるようにリーダーシップを持って取り組みます。
「まつのやま学園では、中学生のお兄ちゃんお姉ちゃんがある意味先生みたいなものなんです。小学生たちにカッコ悪いところを見せられないから中学生たちは頑張るしかない。小学生たちも憧れのお兄ちゃんお姉ちゃんみたいになるために一生懸命。ほんとにいい関係ですよね。」
そう話してくれたのは、まつのやま学園の保護者さん。
フェスタや運動会など各種行事では、そんなまつのやま学園の魅力を味わうことができるチャンス。保護者の方々も楽しみで仕方ないそうです。
『まつのやま学園のイベントはどれもすごく魅力的で!保護者の出席率も高くてびっくりなんです。』
僕が松之山地域で感じた「学年の壁のないあったかいタテのつながり」を作っている要因の1つは、間違いなくまつのやま学園の存在だと感じました。
子育てを松之山で
地域の正しいあり方とは何か。子育ての正しい在り方とは何か。
きっと正解など存在しませんが、初めて松之山地域を訪れた時、ビビッとくるものがあったのは確かです。
地域の交流の場を生み出しているまつのやま基地と、教育の中心であるまつのやま学園の存在。そして地域の皆さんのあったかさ。
松之山地域なら、お子さんにすくすく育ってほしい保護者の方々のお助けができるかもしれません。
インターンを終えて
インターンシップを終えて率直な感想は「十日町市あったかい!!」です。
新しいチャレンジを応援する雰囲気を感じました。
だからこそ、今この瞬間も十日町市でたくさんの新規事業が行われているのではないでしょうか。
あとは皆さんのエネルギーというか情熱がすごい!!
まつのやま基地の皆さんや移住コンシェルジュの皆さん、十日町市でお仕事をされている皆さん、本当に十日町市のことが大好きで、どうしたらより良い街づくりができるかを考えているのが本気で伝わってきました。
僕も新潟大好きマンとして、自身を育ててくれた新潟に何か恩返しができるのではないか。
真っ先に思いついたのはスポーツでの貢献です。
部活動の縮小傾向もあり、スポーツをしたいけどできない子どもたちが全国にはたくさんいます。
「子どもたちがスポーツを思い切りできる環境づくりをしたい」
そんな思いが僕にはあります。現在は、地元新潟市の小中学生を対象としたバレーボールクラブの練習のお手伝いをしています。
スポーツを通じて、小中学生の心身両方の成長をサポートできたら嬉しいです。
そして、そんな子どもたちが高校やその先で、バレーボールを続けてくれたら最高ですね!!
松之山地域をお手本にして新潟を盛り上げていきます!!
協力いただいた皆様
松之山地域の協力者の方々
まつのやま学園保護者有志の方々
まつのやま基地
まつのやま学園
https://www10.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1510026
十日町総合高校
http://www.tookamachisou-h.nein.ed.jp/