探究・キャリア教育

【ゆきぐに教育探究隊】地域おこし協力隊について~村山凜太郎さんにインタビュー~

こんにちは!ゆきぐに教育探究隊インターン生の恩田詩緒梨です。
前回の記事に引き続き、キャリア教育に関連して、1つの進路選択の例を紹介したいと思います。

今回のテーマは「地域おこし協力隊」
ゲストとして、十日町市出身で佐渡の地域おこし協力隊として活動していた村山凜太郎さんをお呼びしました!

凜太郎さんとは、小学校のときに「越後妻有100km徒歩の旅」というイベントに一緒に参加していました。
今回は色々なご縁があってインタビューさせていただくことになりました!

私の先輩にあたる凜太郎さんに高校卒業後のキャリア地域おこし協力隊の活動や魅力について聞いていきます!

十日町市出身。十日町高校卒業後、大正大学地域創生学部に進学。実習で佐渡市に1カ月滞在し、地域住民との交流や課題解決に取り組む。
大学4年次に佐渡に移住し、さらに地域に関わることをやりたいと思い、佐渡の地域おこし協力隊として活動する。

凜太郎さんの学生時代

高校生時代の凜太郎さんについて教えてください!

高校のときは十日町でボランティアをしてたんだよ。
それがきっかけで十日町を盛り上げていきたいなって思った。

十日町って意外と狭いし、なんもないしみたいなマイナスなイメージもすごくあったんだ。
でも、ボランティアをしている中で移住してきた人とか十日町の人に話を聞いたり、一緒に遊んだりする中で、僕が当たり前だと思っていたことがすごい新鮮なことなんだと。
十日町も全然知らないことがあるんだなみたいなところから、十日町のことが好きになったね。

高校を卒業後は何をされていましたか?

高校卒業後は親から「理系の大学に進学しなさい」みたいなこと言われてたんだけど、いろんな人と話している中で「それが本当なのかな?」みたいに思っちゃったりして。

で、地域で会った色々な人に相談したときに「1回でも十日町を出るべきだよ。十日町出るなら新潟も出るべきだよ」って結構言われて。
1番経済が動いている東京で、かつ地域にも関わりたい、地域活性化を理論上だけでなく、実習として経験したいと思って大学を決めたかな。

大正大学に進学してから、授業で佐渡に結構行くことが多くて。
大学4年の頃には、何かやってみたいなと思って、移住をしていた。

そのまま、佐渡の岩首集落というところでいろいろやりながら、もっと地域に関われることを何かやりたいなと思って。
その時に色んな制度を調べていたら協力隊っていうのがあって、佐渡の協力隊を3年間してきたという流れだね。

佐渡の岩首集落にある岩首昇竜棚田

移住をしていたんですか!?

大学のときは地域コミュニティが盛り上がっていく過程を研究していたんだよ。

佐渡に行った最初の目的は、人がどう集まるんだろうみたいなのだったんだけど、人が集まりすぎているのとか、いろいろ問題が起きたりとか、それより先の問題が出てきていることを間近に受けて、もうちょっと関わってみたいなっていう。

大学4年のときに1年くらい自由な時間が出来たから、行ってみようかなと。

その流れで協力隊になったということですか?

大学の実習で佐渡に行ってから、色々な関係性が出来て「じゃあ、なんかやりましょうか」と。

棚田地域の活性化って話は進めていたけど、それを言ったっきりでその地域を離れるのは苦しいと思って、もうちょっといろいろ勉強したいし、佐渡の協力隊でそれをやってみようっていう感じ。

岩首昇竜棚田での素敵な一枚

地域おこし協力隊について

地域おこし協力隊とはどんな制度ですか?

国の事業の1つで、地域活性化をしましょうという事業なんだけど。
県や自治体に受け入れ団体があって、その団体がやりたいことをサポートしたり発展させたりっていうのが地域おこし協力隊の制度だね。

地域おこし協力隊は誰でもなれて最大3年の任期があるんだよ。
その任期中にミッションを与えられてやるミッション型とか、受け入れ地域で3年間を通して地域に協力しながら、最終的に何かやってくださいねっていうざっくりしたものとか、結構いろんなタイプがあって。

ミッションとか業務をやりつつ、それに絡めて今後を見据えた自分のやりたい仕事のが魅力だね。

実際に佐渡ではどんな活動をされていましたか?

佐渡の岩首昇竜棚田っていうところが、人間関係の切り口になっているんじゃないかっていうのを思って。
棚田の保全活用だったり、棚田に来る人と集落の人がwin-winになってくれる仕組みの整備っていうのが主な業務になっていたかな。

棚田はもともと観光地じゃないから、道も狭いし急なんだよ。
でも、口コミだったりとかで人がどんどん押し寄せてくる。
そうすると脱輪とかもあって、集落の人とか農家さんは困るわけ。
だから、来てる人に対してはルールの設置とか、問題提起のツアーや体験イベントを通して苦労とか魅力を伝えたりしたね。

集落の人とも話し合いをして、人が来ること自体は悪くなくて、来すぎていることが問題なんですっていう認識を持ってもらったり、ふるさと納税でお米を売りましょうとか、イベントやって収益をあげましょうみたいな企画・運営をしてたね。

2022年に行われたどろリンピックの様子

地域おこし協力隊を経験して

協力隊の良さは何だと思いますか?

その地域に入る切り口として良いなと思っていて。
自分が何かやりたいことを持っていれば、地域の人と仲良くなって、新しい挑戦のために土壌を作っていける余白が多いよね。

その地域に住んでみたいって人がいたら、就職して地域に入るっていうのもあるけど、協力隊を1つの窓口として地域に関わりながら、自分のその後のキャリアを形成できるっていうのがいいと思う。

あと、その地域の人とコミュニケーションをとりながらつながっていけるっていうのは、大きなメリットだったな。
シンプルに農作業手伝った時に、集落の人が「助かったよ」って言ってくれることはうれしかったし、その地域にちゃんと関われてるなっていう実感もあるのが良かった。

3年間で作ったコミュニティみたいなのは今でも崩れないし、ずっとつながっていくもの。
だから、そこに住んでなくても、また関わったり、何かやろう!みたいなときにすごくやりやすいな。

田植えや稲刈り体験のイベントも行われたそうです

地域おこし協力隊はどんな人におすすめですか?

地域っていう広い枠組みで、ミッションを通じていろんな人に関わることができるから、その地域で何かやってみたい!とかその地域に住んでみたい!っていう思いのある人におすすめ。

協力隊は3年の任期もあるし、何かの経由地点、中継地点の役割がすごく大きいと思っていて、自分のやりたいことに合っているものがあれば、その入り口として参加してもらうのが1番いいんじゃないかなと思うな。

インタビューを終えて

地域おこし協力隊について知ってもらえたでしょうか?
私も「名前は聞いたことあるけど、実際どんな活動をしているんだろう?」
と思っていたので、とてもいい機会になりました。

協力隊は、地域と深く関わり、知り、新しいコミュニティを作るためのきっかけになりそうですね。
こういった制度を利用して、自分のやりたいことに挑戦してみてはいかがでしょうか?

インタビューを受けてくださった凜太郎さん、ありがとうございました!
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